這裏苑とは

 

這裏苑(シャリエン)・・・
鎌倉時代の慧玄という高僧が、

弟子からの「生死の問題をどう解決するか」の難題に、
「這裏に生死なし」 と言い放ちました。
這裏とは「今、ここ」を指します。
慧玄にとって、生死を超越したところが「今、ここ」であるのです。
這裏苑を訪れる人たちに、
それぞれの「今、ここ」を味わってもらいたい・・・・・・
そのような主の思いが、この門に託されています。

 

 

 

這裏苑の紹介

 

母屋は、竹林、畑、山や河川に囲まれています。
春夏秋冬・・・・・・
そして狭間の微妙な季節までも、心を開き、耳を澄ませば、その移ろいに気づかされることでしょう。 

 

     

 

数寄屋の茶室 一石庵

 

一石とは庵の傍らに供えられた、主の象徴たる石に由来します。

 

 

 

 

 

古色蒼然とした鞍馬石のつくばいに、清水が注ぎ込まれて、静寂の中にも、キラめく一筋の光明が見えてきます。

かすかな風の調べが竹の葉の触れ合う音となって、席中に流れます。

中庭は海原・・・・・・

船形の石。添えの石は、さざ波を表しています。

 

その他のお茶席

 

 

 

書院の間
大寄せの茶会にも、会席の広間としてでも”凛”とした空気が生まれます。

川のほとりの野点の席
小鳥のさえずりや、川のせせらぎ・・・・・・
自然と一体になって、一服のお茶の味を引き立てます。

立礼席
澄み切った空気の中、一服の抹茶の香りが、新緑のように際立ちます。

 

母屋の様子

 

 

母屋の玄関を開けると、いろりの間。
ごく当たり前の面持ちで、お客様を迎えます。
初秋から早春まで、いろりの炭火がパチパチと音をたてています。

正面には、樹齢百五十年の栃の木。
夜にはライトアップされて、荒々しく逞しい、それでいて繊細な木肌を味わい尽くします。

 

アクセス

 

〒961-8081
福島県西白河郡西郷村大字鶴生字段ノ原41
TEL. 0248-25-5151